今日は、ご講演でお世話になっている多摩大学大学院教授・田坂広志先生の記事を紹介します。
記事を見て、『世界をこのように見られているのか』という点ですごい!と感じました。
世界の国家元首、トップリーダーが集う平成22年1月のダボス会議にも参加されました。
そでれは、少し記事を紹介させて頂きます。
サブプライムから始まる経済危機を、『資本主義が新しく生まれ変わるための生みの苦しみ』と考えられています。"新しい資本主義"はITやインターネットによって初めて可能になるまったく新しい社会のあり方で、単なる技術の進歩ではなく、民主主義が生まれたフランス革命などと同じくらいの社会革命を意味すると・・・
現在の経済学は、一つの眼鏡で物を見ている。優秀なエコノミストでも、世界を「貨幣経済」という観点だけで見ている。古い経済のパラダイムが変わろうとしている時は、眼鏡を外し「貨幣経済ではない経済原理が非常に大きな影響力を持つ」という観点で見ない限り資本主義の進化の未来は見えない。
最近は、未来予測が難しいが、「予見」はできる。
具体的な変化は予測できないが、「大局観」は予見できる。それを予見するのに必要なのが、「哲学」です。
その一つが、「すべての物事は螺旋的に発展していく」という法則。
古く懐かしいものが新たな価値を伴って復活してくるという法則です。
「オークション」・・・昔の「競り」の復活
「Eメール」・・・手紙という文章コミュニケーションの復活
「Eラーニング」・・・寺子屋、家庭教師という「個別学習方式」の復活
貨幣経済の前にあった交換経済、贈与経済(ボランタリー経済)というような、善意や好意で相手に価値ある財貨やサービスを贈るボランタリー経済が復活する。
特にインターネットの世界では、たくさんの事例があります。
例えば、世界中のエンジニアが無償で開発に参加し、基本ソフトのリナックス・プロジェクトはマイクロソフトも脅威を感じる素晴らしいソフトがボランタリー経済から生まれた。
また、Q&Aサイトも何か質問をすると、誰かがスグに親切に教えてくれるというのもボランタリー経済です。
このようにボランタリー経済で資本主義を見ないと未来が分からないのです。
貨幣経済+ボランタリー経済=『ハイブリッド経済』
「アマゾン・コム」・・・貨幣経済の優等生だが、一番人気があるのは無料で書かれた草の根の書評ですがボランタリー経済が生み出したものです。
そして、貨幣経済とボランタリー経済が融合され、『ハイブリッド経済』というビジネスモデルが誕生しています。
「グーグル」・・・検索無料はボランタリー経済。この横に「広告」という極めて高収益のビジネスモデルがあります。これも、貨幣経済とボランタリー経済が融合され、『ハイブリッド経済』というビジネスモデルです。
【今日の言葉・・・「志」とは、「いつの日か、こういう夢を実現しよう」という、目標ごときのものではありません。それは、「いまこの一瞬を、いかに生き切るか」という、覚悟に他ならないと思うのです。(多摩大学大学院教授・田坂広志氏】