バブルはなぜ繰り返すのか?と前から感じてたのですが、立教大学経済学部教授の山口義行
先生が雑誌で解り易く解説されていました。
要点をまとめてみました。
↓
日本の場合、80年代の後半にすごい不動産バブルがありました。
その体験が頭にありますから、「またか」と感じる。
1970年代に第一次オイルショックがありました。
数ヵ月の間に原油価格が何倍かに跳ね上がり、産油国にたくさんのお金が集まって「オイルダラー」と呼ばれました。
そのお金が国際金融市場を経てメキシコ、アルゼンチンなどの中南米に入って、最初のバブルがここで起きるわけです。それが潰れた1980年代は「中南米の失われた十年」といわれました。
日本で不動産バブルの崩壊後にいわれた「失われた十年」は、もともとこの当時の中南米にいわれた言葉です。
メキシコとアルゼンチンは「デフォルト」、要するにお金を返せない事態になって国際金融不安が起きました。
80年代には国際資産の運用場がなくなって、どこへやろうかといううちに、80年代後半、日本でバブルが起きてくるわけです。
そうすると日本にお金が入ってきてバブルを大きくして、そのお金がさらにアメリカをはじめとする世界中に行き、「ジャパン・マネー」と呼ばれる時代になります。
90年代に入って日本のバブルが崩壊すると、ありあまったお金がまた行き場を失うわけですが、日本はちょうどその頃に急激な円高になりました。
おかげで日本企業は輸出しづらくなって国際競争力が劣ってしまうということで、東南アジアにどんどん設備投資して進出していきます。
今度は東南アジアにお金が流れ込みバブルになり、アジア通貨危機が起きて、お金は一旦アメリカに非難した。
その後、アメリカでITバブルが起きますが2年くらいで潰れ、アメリカ政府は不況を恐れ急激に金利を下げました。ブッシュ政権が住宅政策をやり、これが住宅バブルを起しました。
この住宅バブルの乗っかるかたちで、投資資金と呼ばれる大手証券会社がこの住宅ローンを集めた債権を発行して国際市場に売りさばき、ITバブルが住宅バブルにリレーされて、それが金融資産バブルを乗せて世界中を巻き込みました。
国際的な資金が世界を動き回りながらバブルに吸着していくのでバブルは繰り返されるとのことです。
★ 山口義行先生プロフィール
⇒ http://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-5393.htm
【今日の言葉・・・経済再生は「現場」から始まる(立教大学経済学部教授:山口義行氏)】